臨床試験翻訳ブログ

うつ病・症状健やか臨床レポート~その1

アメリカの臨床試験の一部抜粋した翻訳ブログです

 

米国国立衛生研究所の国立医学図書館にある、「生物医学およびライフサイエンスのジャーナル文学」の無料のフルテキストアーカイブより引っ張ってきました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/

 

原文サイトには膨大な臨床試験データが載っており、読み応えあり過ぎなのでグラフなど除き分かりやすい所だけを一部抜粋してお伝えします。

 

その後にもう一つ、アメリカの臨床神経科学研究所(受賞者が集まる脳研究所 LIBR)のフロート&クリニック・リサーチセンター(FCRC)のディレクターである、ジャスティン・ファインスタイン博士の2017年・フロート・カンファレンスでの「フローティング/ PTSD(心的外傷後ストレス障害 )/うつ病」のレポートもご紹介します。

 

以下、原文をざっくりと和訳です。
興味の無い人には全く刺さりませんが、タンクの過去の歴史にも触れた内容ですので少しは飽きない内容です。

Floatation-RESTの短期の抗不安および抗鬱剤効果の検討

 

REST(環境刺激制限療法・フローティングタンク)は、エプソム塩で飽和したプールの中でフロート行為を通して神経系への感覚入力を減らします。

 

不安、ストレス、および鬱病の症状を軽減するかどうかを調べることを目的

 

ほとんどの動きや会話と同様に、視覚的、聴覚的、嗅覚的、味覚的、熱的、触覚的、前庭的、重力的および固有受容的なチャネルからの感覚信号が最小になるようにフロート内は調整されます。

 

この非盲検試験はRESTが臨床サンプルにおける不安、ストレス、および鬱病の症状を軽減するかどうかを調べることを目的としています。

 

50人の参加者が、不安およびストレス関連障害(心的外傷後ストレス、全般性不安、パニック、広場恐怖症、および社会不安)の範囲にわたって集められ、大部分が併発性単極性鬱病を伴っています。

 

1時間のフロートセッションの直前と直後に自己申告による影響の尺度を収集しました。

診断に関係なくRESTは状態不安を大幅に軽減しました。

 

最も不安が強い参加者が最大の効果

さらに参加者はストレス、筋肉の緊張、痛み、鬱病および悪影響の著しい減少を報告し、それに伴い静けさ、弛緩、幸福および全体的な幸福感の増加を特徴とする気分の有意な改善が見られました。

 

不安のない参加者30人のグループを参照すると、不安のあるサンプルでは効果がより強く、浮遊後期間中は不安のないレベルに近づくことが分かりました。

 

さらに分析したところ、最も不安が強い参加者が最大の効果を報告していることが明らかになりました。

 

全体としてこの手順は忍容性が高く、この1回のセッションから生じる大きな安全上の懸念はありませんでした。

 

最初の研究から得られた知見は、より大規模な対照試験で再現する必要がありますが、RESTは不安やうつ病の患者さんの一時的な苦痛を軽減するための有望なテクニックである可能性があります。

 

REST(環境刺激制限療法・フローティングタンク)の歴史

すこしREST(環境刺激制限療法・フローティングタンク)の歴史を紹介します。1950年代にさかのぼります。

 

国立精神衛生研究所ジェイ・シャーリー博士とジョン・C・リリー博士は、人間の脳が外部の感覚入力のない環境にどのように反応するかを理解することに関心を持つようになりました。

 

参加者は深い眠りに落ちたり意識を失ったりするのではなく、完全な意識を維持することが発見されました。

 

縦型水槽に垂直→横に寝るタイプ

最初の設計では、脳を感覚入力から保護することを目的としたさまざまなマスクを使用していましたが、シャーリー博士がオクラホマシティ退役軍人管理病院に研究所を建設した1957年まで、最初の完全没入型フロートタンクは建設されませんでした。

 

RESTのこの最初の実験では、参加者は換気のために一連の呼吸用チューブに接続された彼らの頭を囲む不透明なヘルメットと共に縦型水槽に垂直に入り浮かびます。

 

ヘルメットの性質が特殊で限られていたため、NASAの宇宙飛行士以外でこれらの実験に参加した個人はほとんどいませんでした。

 

1970年代にグレン・ペリーはジョン・C・リリー博士と共同で水平型のフロートタンクを発明し、ヘルメットを着用する必要がなくなりました(現在使用されているタンクの初期モデル)

 

この新しい反復法では、高濃度のエプソム塩で飽和した浅い水のプールに個人が仰向けになり目、鼻、および口を水面上に出ていて個人が楽に浮かぶことが可能となり現在に至っています。

 

 

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レポートはまだ途中なのですが今日はこの辺りで~

Bonnne Chance!

うつ病・症状軽減の臨床レポート